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#0344/0369 にせにせ掲示板X
★タイトル (        )  17/03/14  15:31  (194)
MVNO移行にあたってのメモ書き  /  あさ
★内容
当方のスマートフォンは、MVNOと白ロムを導入して数年が経ちました。
備忘録のつもりで色々とメモ書きしてみようと思います。ついでにこのメモが一
人でも多くの方の参考になればと。
 
※ご注意
・以降に記した内容を試す等により読者が何らかの損害を受けたとしても、当方
はその一部または全部の責任を負いません。すべて自己責任にてお願いします。

・当方の試行や調査に基づいた内容を記しているつもりですが、幾分主観が入る
こともあります。ここに書かれた内容のすべての保証はできません。もし、記述
内容に誤り等があれば、ご指摘いただければ幸甚です。
 
と、お堅いことはここまで。
 
 
1.基本的なお話
 
MVNOを使うにあたり、必要最低限把握しておいたほうが良いと思うことを記しま
す。
 
*MVNO(仮想移動体通信事業者)ってなんだ?
 
厳密にいえば少し違うかもしれませんが、MNO(DoCoMo, au, SoftBankなどの移動
体通信事業者)の通信網を借りて通信サービスを行う業者を意味します。
MVNOは、MNOに比べて携帯電話やスマートフォンの運用コストを格段に安くでき
るという特徴があります。
そのかわりといってはなんですが、MVNOを使うには色々と自分で調べたり覚えた
りという面倒があります。またMNOに比べるとネット接続と通話以外の付帯サー
ビスがほとんど無いものが多いです。
MVNOが提供するSIMには「DoCoMo向け」と「au向け」があります(最近「SoftBan
k向け」も登場しています)。この区分はどの通信網を使うかによるものです。現
在使っているDoCoMoやauの端末を流用する場合、また後述の「白ロム」を使う場
合に意味のある区分にもなります。
 
*そもそもSIM(カード)って?
 
 Subscriber Identity Module (Card)の略です。スマホ・携帯電話の契約を識
別するためのカード、電子的な契約証のようなものということになります。この
カードが無いと端末は3GやLTEといった通信ができません。
 
*標準SIM、MicroSIM、NanoSIM
 SIMカードは、サイズに応じて3種類あります。
 新しい端末はNanoSIMのものがほとんどです。また、NanoSIMをMicroSIMに変換
するためのアダプタもあるようです(私は使ったことありませんが)。
 MVNO業者はそれぞれのタイプのSIMを用意しているので、適用する端末がどの
タイプのSIMを採用しているのかを把握しておく必要があります。
 
*白ロム、SIMフリー端末ってなんだ?
 
色々と説明してくださっているサイトは数々あるかと思いますが、ここでの説明
の趣旨に沿って端的に言えば「MVNOのSIMが使える端末」ということになります
。それぞれ違いは以下のとおりです。
・白ロム
 MNO(DoCoMo, au, SoftBankなど)向けに提供している端末。新品はそれぞれMN
Oとの新規契約や機種変でしか手に入りません。したがって、「中古品」として
入手することが多いと思います。中古品といっても新品(新古品)や新品同様のも
のもたくさん流通しています。
 なお、MVNOとの契約では、基本的には、DoCoMoの白ロムならDoCoMo向けのSIM
を、auの白ロムならau向けのSIMを合わせるのが無難です。異なる組み合わせも
できなくはないですがあまり意味が無いと思います。
・SIMフリー端末
 ネットショップや家電量販店等で、携帯との契約とは関係なく購入できるもの
です。最近はMVNOとの契約とセットで販売されるケースも多いです。
 SIMのサイズさえあえばどこのSIMを使っても通信できます。但し海外の端末の
輸入品だと事実上使えないことがあるので注意(海外のメーカでも日本向けに売
られている端末なら問題はない)
 
また、白ロムの中には、赤ロムという、使うことができなくなってしまったもの
もあります。また白ロムが赤ロム化することもあります。赤ロムについては後述
します。
なお、SIMフリー端末が赤ロム化することはありません。
 
*赤ロムとIMEI番号
 
白ロムは、前述のとおり中古品として流通しています。中古品には色々な素性の
ものがあり、不正に入手された端末や、割賦が履行されていない(支払いが滞っ
た)端末などもあります。
通信業者はこういった端末が使われることを避けるため、特定の端末に通信の制
限をかけることがあります。
通信の制限をかけられた白ロムのことを、通称赤ロムと呼びます。
赤ロムを掴んでしまった場合、あるいは使っている白ロムが赤ロム化した場合、
基本的に誰もその補償をしてくれません。それどころか該当する端末は取り上げ
られてしまうこともあります。
DoCoMoやauは、どの端末が赤ロムなのか、まだ赤ロム化する恐れがあるのか、今
後は赤ロム化しないことが確定しているのか(ネットワーク利用制限)を調べる手
段を提供しています。
この時に重要なのがIMEI番号という、各端末に固有の識別番号です。
DoCoMo http://nw-restriction.nttdocomo.co.jp/search.php
au https://au-cs0.kddi.com/FtHome
 
 
2.MVNOにしてみようかな・・・
 
次に、MVNOをご検討の方向けの情報です。かなり主観が入っていると思います。
適宜ご自身でもネット等で調査しながらご検討ください。
 
*MVNOに向いている方・向かない方
 
かなり主観が入りますが、以下のような方にはMVNOをお勧めできます。
・通信費(ネット)を抑えるのに、自助努力を惜しまない方
・通話(発信)をほとんどしない方、あるいはしてもごく限られた相手にしかし
ない方
 
こちらも主観が入りますが、以下のような方にはMVNOをお勧めできません。
・不特定多数に通話(発信)する方・・・あまりお得な運用ができないかもしれ
ません。
・色々なことをネットで調べたり覚えたりすることが極端に苦手な方、嫌いな方
・・・MNOではある程度「業者任せ」もできるかと思いますが、MVNNの場合ちょ
っと運用が厳しいかもしれません。
 
*MVNOにする際の選択肢
 
現在の利用状況と今後の指向に応じて、以下のような選択肢があります。
1.DoCoMo契約あるいはau契約の方が、現状の端末を買えずに通信契約だけMVNOに
移行する
 MVNOで、それぞれ現契約の業者に応じたSIMを調達すれば基本的にはOKです。
現在お使いの端末の対応状況をMVNO業者のサイト等で事前確認しておくことをお
勧めします。また現端末の割賦契約状況も要確認。
 端末を変更しないので変更のインパクトは小さいです。ただしキャリア固有の
サービスは使えなくなるものがたくさんあります。この点も、事前に抑えておき
たいところです。
2.SoftBank契約の方が、現状の端末を買えずに通信契約だけMVNOに移行する
 まず、2017年3月時点で業者は限られますが、SoftBank向けのSIMを出している
MVNO業者もあるようです。まずはそちらを検討するのが良さそうです。
 次に、SoftBank端末にDoCoMo向け、あるいはau向けSIMを載せて使うケースに
ついてですが、機種によってこれができるものできないものがあります。
 またこれができる機種でも「SIMロック解除」という作業をSoftBankショップ
で実施する必要があります。なおSIMロック解除は割賦契約が終わっていないと
できなかったと思います。
 どうしてもこの端末じゃなきゃ嫌!ということでもない限り、ほとんどメリッ
トは無いと思います。また、キャリア固有のサービスが使えなくなるのは1.番と
同様です。
3.SIMフリー端末を新たに調達し、通信契約もMVNOに移行する
 一番オーソドックスかつ無難な選択肢です。最近はMVNO業者がSIMフリー端末
とセットで販売しているケースもあります。
 SIMフリー端末は、MNOのショップで流通している端末に比べると機能が少なか
ったり性能が低かったりします。この点は充分に事前に調査しておくのが良いと
思います。
4.白ロムを新たに調達し、通信契約もMVNOに移行する
 ある意味、MVNOを充分に活用する選択肢です。現状、白ロムはMVNOのSIMと同
時に購入することができないので、端末だけ事前に調達しておくことになります
。
 キャリア固有のサービスが受けられないのは1.と同様です。また、赤ロムの心
配もあるので、端末の調達時には充分に注意が必要です。
 
*MVNOへの移行とMNP
 
私の場合上記の4.で、SoftBankからBIC SIM(実体はIIJ mio)にMNP(番号ポータビ
リティ)で移行しました。
MNPを行う場合、少し気にしておくべきことがあります。というのは、多くのMV
NOの業者さんの場合MNPの手続きに少し時間がかかるため、スマートフォンでの
通信ができなくなる期間がそれなりにできてしまうことがあります。
当時私がBIC SIMを選んだ理由のひとつがここで、特定のBICカメラ店舗(当時は
有楽町のみ)の窓口で契約すれば、MNPでも即日SIMが使えました。
(MNPでなければ、どこおMVNOでも即日SIM発行は可能です)
2017年3月現在では、MNPでも即日使えるようにしてくれるところは他にもあると
思います。少なくともBICカメラは対応窓口を持つ店舗が増えています。
MNP自体は、おそらく他の(たとえばSoftBank からDoCoMo等への)移行と同等と思
います。現在契約の業者さんからMNP用の書類を出してもらい、新しい契約の業
者さんに提出する流れです。
 
 
3.SIMフリー端末か、白ロムか、迷う!
 
最後に、新規に調達する端末についてです。こちらもネットにたくさん情報があ
りますので、適宜ご自身でもネット等で調査しながらご検討ください。
 
*SIMフリー端末の良いところ
 
安い端末が圧倒的に多いです。また最近は選択肢も多いので、選ぶ楽しみもある
と思います。
さらに、白ロムやMNOのショップで流通している端末にはそのキャリア専用の余
計なアプリが入っていたりしますが、SIMフリーはそういったものが無いまたは
少ないです。
 
*SIMフリー端末の注意点
 
ワンセグ、おサイフケータイ対応のものは極端に少ないです。また、防水加工さ
れていないものも多いですし、幾分性能も抑え気味であることも多いです。
このあたりはよーーーく仕様を確認しながら選ぶべきと思います。
 
*白ロムの良いところ
 
高機能かつ高性能な端末が多いです。
そもそもDoCoMoやauから出ている端末ですので、ワンセグ、おサイフケータイ対
応、防水加工がふつうについているものが多いです。
 
*白ロムの注意点
 
最新機種を調達しようとするとかなり高額です。下手をするとDoCoMoやauなどの
2年縛り特約等と比べてトータルコストが変わらないこともありえます。
またキャリア専用のアプリが入っていて、しかもそれが消せないこともあります
。このへんはある程度諦めるしかないかもしれません。


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