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#1364/1463 にせにせボード
★タイトル (        )  17/09/04  14:31  ( 66)
ヤマハのVENOVAという楽器を買ってみた / あさ
★内容
YAMAHAのVENOVAという管楽器を買いました。
欧州では半年くらい前に先行発売していたようで、8/30に国内販売開始されたものです。
Twitterの相互フォローさんからの情報で、なかなか面白そうだという話をうかがい、一気に興味が。
今月ちょっとした臨時収入もあるし、税込み10,800円というお手頃価格ということもあり、一気に購入へ。

楽器の種別としては、一枚リードの木管楽器(*1)、すなわちサックスの仲間となります。
事実、ヤマハのソプラノサックス用のマウスピース相当が付属しており、ソプラノサックス用のリードも使えるようです。
付属のリードは樹脂製で、ふつうのリード(葦製)よりも音を出しやすいものになっているそうです。
デザインは色々と工夫が凝らされているらしく(詳細はよくわからんのですが)、また樹脂で本体もできているため、とにかく軽く小さいです。
音程の変更は、本体に開いている穴を指であけたりふさいだりして行います。リコーダと一緒です。
一部(右手の薬指と小指部)は、Saxと同様にメカによる開閉機構を備えています。
指使いもソプラノリコーダとほとんど一緒で、少なくともハ長調のドレミファソラシドはソプラノリコーダと同一です。

音を出すには、マウスピースとリードを軽く(上部マウスピース部は上の歯で支え、下部リード部は下唇を軽く下の歯に乗せた状態で)咥え、強く息を吹き込みます。
音が出る原理は、吹き込んだ空気によってリードが振動+マウスピースとぶつかり合うことによるもので、Saxのそれと同じです。葉笛のような感じですね。
私はSax未経験ですが、何らかの音が出るまでには2分ほどかかりました。
この点はリコーダやEWIなどのウインドシンセに比べて格段に難しいところです。
しかし、音が出た瞬間、意外と大きい音だったのでビックリ。急いでベランダの窓を締め切り、続きの練習をしました(笑)。

なんとか音が出るようになったら今度は音程です。
が、、、一度マウスピースから口を離してしまうと、また音が出せるようになるために試行錯誤・・・なんてのをしばらく繰り返しました。
10分ほど格闘ののち、一応、常に音は出せる感じになりました。
実は、安定して音を出せるようにするには、マウスピースを咥える深さ、咥える口の形、姿勢、顎と楽器の角度、息の吹き込み方等が影響するようです。
特に咥える口の形はかなり重要で、これをアンブシュアと呼びます。
アンブシュアが安定すると、安定的に音を出せるようになる、、、と頭ではわかっていてもこれがなかなか難しい。
30分ほど練習しましたが、まだまだアンブシュアは安定せず、試行錯誤を繰り替えしています。
私の場合特に、低いド、レ、ミが不安定。あと高音のラ以降。
仕様的にはC管(ドからはじまる)の2オクターブが音域とのことですが、、、本当に出せるのか?と今のところ思っています。

マウスピースですが、これを咥える力というか、唇の力の入れ具合で、音をゆらすことができます。
小規模な連続した音程変化。ギターでいえばチョーキング、ビブラート。歌わせるとか哭くといった表現がわかりやすいでしょうか。
リコーダーでもできなくはないですが、表現の幅は格段にVENOVAのほうが上です(まあSaxと同じ原理ですから)。
ただ、ある程度自由に制御できるようになるには、結構な練習が必要かなと思います。
調べたところによると、Saxではリードやマウスピースを変えることで音も変わるそうです。
少なくともリードはS(ソプラノ).Sax用のものが使える仕様なので、慣れてきたら色々試したいです。
マウスピースもたぶんS.Sax用が使えると思うので、こっちも色々試してみたい感じ。

また、同じ強さでマウスピースを咥えた状態でドレミファソラシドと音程を変えると、どうも微妙に音程(ピッチ)がずれます。
Youtubeで何人かのVENOVA演奏者を見たけど、微妙にピッチが合っていない方も結構いました。
吹き方の問題か、マウスピースの位置の問題もあるかもしれませんが、ある程度は咥える力で合わせ込まないといけないかもしれません。
速いフレーズを演奏するには難易度が高い感じ。

そんなわけでまだまだ練習も必要だし、全然使いこなせていないので、これから練習に励みます。
ただ、練習できる場所が限られるので、亀の歩みかなぁ。

<まとめ>
・リコーダはそこそこ吹ける人で、Sax未経験者(やってみたい人)・・・私ですが・・・にはちょうど良い楽器。
・他人様に聴かせられるレベルっていうと、かなり練習が必要かも。
・これを自由にコントロールして演奏できたらカッコいいかも。
・音は結構大きい。Saxほどではないけどリコーダーよりは大きい音が出ていると思われる。
・ウインドシンセEWI(AKAI)、WX(YAMAHA)などと比べると・・・
 - 持ち運びについては軽さ・小ささの観点でVENOVAの圧倒的勝利
 - 音を出す手軽さは、エレキを使わないVENOVAの勝利
 - 音を出す難易度は、どうあれ吹けば音が出るウインドシンセの圧倒的勝利
 - 出せる音域の幅は、5オクターブ以上の幅を持つウインドシンセの圧倒的勝利
 - 音色そのものは、色々な音の出せるウインドシンセの勝利
 - 表現力は、VENOVA未知数(単に私が使いこなせていないだけ)だが、もしもグロウが使えるならばVENOVA優位

あと、困ったこととしては、VENOVAで遊び始めたらますますSaxが欲しくなったこと。
 

*1:Saxは金管楽器では?という質問がよくあります。
   紛らわしいことに、楽器の金管・木管は、実は素材により決まるものではないのです。
   唇をブーっと振動させて音を出すのが金管、唇の振動以外で音を出すのが木管という分類になります。
   Sax、クラリネット、オーボエ、ファゴット等のリードを振動させる楽器や、リコーダー、フルート、横笛などが木管楽器となります。


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